論理と経験値とは少し違うものです。
論理は回転の良い生徒ならば、教えればすぐに身につきます。
しかし経験値がものを言う部分についてはそうはいきません。
例えば国語なら、分かりやすいところでは漢字は経験値がものを言います。
身につけるためにはある程度の時間が必要だと言うことです。
しかし問題は漢字だけではありません。
例えば物語文の読解に必要な力の一つに比喩の分析があります。
登場人物の心情を比喩を使って示している場合などには、
その比喩は何を現わしているかを素早く判断することになります。
それはどれだけ多くの比喩に触れてきたかがものを言います。
いちいち比喩表現だけを集めて集中的に覚えるようなワークはありませんし
そもそも、そのように暗記だけで処理できる性質ものではないからです。
いわゆる読書で国語の実力に差がつく、というのはこの辺りでは言える話です。
読書は習慣によって能力が磨かれるものですから、
小学校の間に読書をする習慣がついていれば良いでしょう。
一方、国語の成績が悪い状態の生徒に読書週間を身につける工夫をしないのは
先々国語の物語文の読解で躓く可能性が大ですので、
子供の将来を考えれば今すぐにでも環境を整えていくべきです。
また、中学生で受験を視野に入れている時期の生徒であれば
経験値がものを言う分野は次の機会までの課題としましょう。
つまり今更読書習慣に頼る学習はしないということです。
それよりも積極的に論理で解く問題演習を行っていきましょう。
確実に本文を読み解くことで得点を増やして受験を突破するのです。
無論こちらにしても、論理を実践に落とし込むための経験値は必要です。
そのためにも大量演習が効果有りと考えています。
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